note8

6月1日(火)いよいよ熱海ハウスの工事が開始しました。
始まってしまった。もう後戻りできないし、前に進み続けるしかない。

大切なことをすっかり忘れていましたが、工事の記録を記す前に熱海ハウスのスペックを支障がないと考える範囲で公開します。
今私が何をしようとしているのかを簡単に説明するためのものです。
そして、同じようなことのチャレンジしようとしている人や誰かの役に立てればと思います。

静岡県熱海市にある空き家・または廃墟と呼ばれてもおかしくないような物件を、自分たちの手でリノベーションして住むぞ〜！という話です。
なぜそうなったかはこちらの記事をどうぞ。

mx8.hatenablog.com

さて問題の我が家。
賃貸ですが現状復帰なしでOK。ざっくり言うと好き勝手できる物件です。
築年数は不明(およそ70年くらい？)の木造平家、約50平米ほど。
電気水道はギリ通っていて、ガスは無し、風呂・トイレのようなものは存在したけど使えるようなレベルではない。
キッチンなし、土間はあるけど土間というか屋根のある外みたいな構造です。階段と石垣に沿って作られており、土間から石垣と階段がむき出しまたはシースルー構造になってる不思議な物件です。
契約書に「あり」と書かれたのは玄関の鍵のみでした。

変な建物が好きなので海も近いし熱海いいな、となったわけですが、初めて見た時にボロさと作りのめちゃくちゃさに大興奮。住みますの一択。
仲介してくれたマチモリ不動産の三好さんの紹介の仕方が「住める状況じゃないけど一応見てみます？」だったのにも関わらずほぼ即決だったのは今でもめっちゃウケます。
ただこれは安心して工事を任せられ、引き受けてくれるマンテンゲストハウスのオーナーである勝呂さんがいたからこそです。
DIY解像度の低さに驚かれながらですが、自分でもできることを習得していきたい。最終的には立派な職人になります。(？)

現段階では完全にいつから移住できるかは不明ですが、早いうちに天井と床ができるといいなと思ってます。なぜなら工事中の寝泊まりが困るから･･･。
やりながらざっくりと決めていくのでここにかけるプランは解体以外ありませんが、なるべく逐一報告していきたい所存です。

TwitterやInstagramでも進捗や日常などを記録しております。
そちらもよろしくお願いします。

初めまして、mayaと申します。
静岡県御殿場市でグラフィックデザイナーの傍、この度セミホームレスになりました。
実際、家はあると言えばあるけど、ないと言えばないという状況です。
こういう表現を使うときって大体お金とか時間のことを言うと思うんですけど、今家がそれです。あると言えばある。ないと言えばない。なのでセミホームレスとします。

私は母と二人で御殿場市内にある賃貸住宅に住んでいました。
この記事を書いている今もまだ住民票はそこにあります。
家族構成は母・私・弟。父は20年前に離婚しているためおりません。弟は数年前に結婚し、出て行きました。関係ないですが先日甥っ子が生まれました。可愛い。
母と私は昔から、友人や親戚などに『仲良しで姉妹のような憧れ親子』的な扱われ方をしてきたのですが、数ヶ月前に「二度と帰ってくるな」のお達しをいただき、無事セミホームレスデビューとなった次第です。2021年、波乱のスタートを切りました。

元々過干渉でいわゆる毒親なのですが、私にも非があり毒親様の逆鱗に触れ、
「あんたは何一つ一人でできない！そんな人が一人で生きていくなんて絶対無理だから今すぐ出て行かないなら一生あたしと暮らすんだからね！！」
と、びっくりするほどめちゃくちゃなことを言われ、あまりの恐怖で大きめのバックパックに服を2〜3着と必要なものだけ詰めてすぐに家を飛び出しました。
物に執着がなくてよかったなと思ったことをよく覚えております。
ここに至るまでには、何十年という月日が生み出した母と娘の依存と支配関係、元来の性格の不一致が重なりこうなっています。母のおかげでばっちり適応障害になったりと色々ありました。「二度と帰ってくるな」になった理由や母との関係はまた別で書く予定です。

家を飛び出したその日にバックパックを抱えて知人が経営するゲストハウスに転がり込み、仮暮らしをはじめました。ここがなかったら多分死んでいた。本当に感謝しています。
1ヶ月ほどゲストハウスでの生活を送ったところでなんと母から「帰ってこい」と連絡が。
恐る恐る家に戻り話し合いをした結果、正式にちゃんと住民票を移し、自分一人で生活して行かないならゲストハウス暮らしは許さねえぞとのことで、全然訳がわからないですがこれ以上事を荒立てるのも面倒なため一時帰宅となりました。あの日泣きながら食べたカレーのことはきっと一生忘れないと思います。
現状、自宅というよりは引っ越すまでの物置き場で、母以外との家族関係を拗らせないために、週に数回は顔色を伺いながら寝泊まりをする場所として自宅を使っています。

こんな半端な状態で”ホームレス”と言うなよという話ではあるんですが、この状況を数ヶ月続けてきて『家とは』ということを度々考えました。
雨風を凌ぎ、身体を休めることができ、健康で人間としての尊厳を守るためのものを家とするならば、家がないわけではない。むしろ客観的には屋根が二つある生活だし。
ただ物理的な家ももちろんですが、結局人間は心が休まる場所を家とするわけで、自分だけの空間・安心できる場所、これがあるからこそ『家』と認識するのだと感じます。
『精神的な家』を内包した『物理的な家』が自分にとっての『家』の定義。
今、それを失っているので「セミホームレスになりました」というわけです。

正直私もこんな中途半端な状況を望んでいるわけではないです。
家がないと言い切れないことで、面白さも生活における辛さも全然違う。
だからと言って望んで辛い思いをしたいわけじゃなくて、屋根を与えてくれる優しい人が近くにいて良かったし、今は母と物理的にも精神的にも距離をとって生活しているので、家に戻ったばかりの頃の顔を見ると吐きそうになる辛さよりは緩和されています。だからこうして元気にまとめられるぐらいにはなりました。
家族（主に母）と今後どういう関係になっていくのかは分かりませんが、如何様にでもなるでしょう、と今では気楽に考えています。
とにかく今は自分の心の休まる家が欲しい。本当にそれだけです。

というわけで、この数ヶ月で紆余曲折ありまして2021年6月ごろから熱海の設備ゼロの古い小屋を借り、セルフリノベーションをしながら御殿場のゲストハウス（マンテンゲストハウス）と二拠点生活を始める予定です。
仕事柄リモートワークでほぼ完結はできるのですが、打ち合わせや撮影などがあるため、週の半分は熱海、もう半分は御殿場とするのが収まりが良く、結果的にこういった形になりました。

私はDIYが全くできない人間なので、セルフリノベーション玄人でゲストハウスのオーナーである勝呂氏のお力を借りつつ、健康で文化的な生活を構築していこうと思います。
また、今回の物件探しは熱海のマチモリ不動産の三好さんにご協力いただき、理想的な家を見つけることができました。本当にありがとうございます。(他の人は見たらびっくりするだろうけど)

このnoteではそんな感じで熱海の小屋のリノベーション風景や、ゼロ(物理)から始める熱海の暮らし、御殿場との二拠点生活を記していこうと思います。
同じような境遇や環境の人、興味を持った人ともっと接点を持ちたいと思ったので、今回こういった形でまとめさせていただきました。
何だか面白い生活になりそうなので今後も発信を続けていけたらと思います。
大変な上に不安なことだらけですが、楽しいことと隣り合わせだったら何とかなるだろうと己を奮い立たせるばかりです。
住所不定有職！家なし！職あり！金はなし！わけわかんね〜。

TwitterやInstagramでも進捗や日常などを記録して行きますのでそちらもよろしくお願いします。

最後にはなりますが、私のプロフィールと、これから始まる暮らしにご協力いただいた方のリンクなどをまとめさせていただきます。
グラフィックデザインなどのお仕事も！！絶賛！！お待ちしております！！
いただいたお仕事の報酬や、サポートなどは熱海の家の改修に使わせていただきます。

💠maya

1992年生まれ・静岡県出身

映画とお酒と美味しいご飯、変な建物が好きです。
御殿場市の中小企業にてグラフィックデザイナーとして勤務。

チラシ・ポスター・リーフレット・ロゴ・イラスト制作等を主に行なっています。
ブランディング、SNS運用などのご相談もお受けします。
※会社所属のため、公開できない実績が多数あります。ご連絡いただければ簡易的なポートフォリオをお送りいたします。

▼個人制作実績・プロフィールなど

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Instagram：https://www.instagram.com/mx8.k/